ティピーテントとは
キャンプが好きな人にとって、必需品の一つがテントです。
高性能のテントがいくつも市販されていて、選ぶのに困る人も多いのではないかと思います。
その中でも最近、「ティピーテント」というタイプのテントが人気になっています。
ティピーテントというのは円錐形のテントのことで、アメリカの先住民が使っていたことで知られています。
アメリカの西部劇の映画を見ていると、円錐形のテントにアメリカ先住民が住んでいるシーンがよく出てきますが、あれがティピーテントです。
1本のポールを支柱として設営するティピーテントは、「モノポールテント」あるいは「インディアンテント」という名称でも知られています。
ティピーテントのメリット・デメリット
ティピーテントは1本の支柱によってテントを支える構造になっているため、設営と撤収の手順がシンプルで分かりやすいというメリットがあります。
支柱付近はかなりの高さがあるため、背の高い人でも過ごしやすいのもティピーテントの特徴です。
また、かなり強い風でも受け流しやすい構造になっていますので、風の強いキャンプシーにもおすすめです。
メリットが多く、デザイン的にもおしゃれなティピーテントとはいえ、デメリットがないわけではありません。
ペグと張り綱を使って地面にテントを固定しなければならないため、設営にやや時間がかかる点がデメリットです。
また、テントの周辺部分は天井がかなり低いので、デッドスペースが大きい点も不満に思う人がいるかもしれません。
ティピーテントの選び方
ティピーテントを選ぶ際には、まず大きさに気をつけることが大切です。
テントには使用人数が記載されていますが、ティピーテントの場合、実際に使用する人数に1〜2名分プラスした大きさのものを選ぶことをおすすめします。
端の部分は、寝るには十分ですが、テーブルなどを置く有効スペースとしてはあまり使えないからです。
テントに使用されている素材も大切なポイントです。
ティピーテントは「コットン」「ポリエステル」「TC」などの素材が使用されていることが多く、それぞれにメリット・デメリットがあります。
ポリエステル製のティピーテントは、軽くて耐久性に優れ、しかも雨に強い点がメリットです。
ただし火には弱いので、テントのすぐそばで焚き火をするのは要注意です。
コットン製のティピーテントは耐火性に優れているので、キャンプ地で焚き火をするのが趣味の人にはおすすめです。
ただし、雨に降られると重くなり、アフターケアをきちんと行わないとカビが生えてしまう心配もあります。
この他、キャノピー付きのティピーテントやスカートが付いているタイプなどもありますので、ニーズに合わせて選びましょう。